防水手袋の表地が濡れたら、水漏れしているのでしょうか?
台湾の製造現場と連携し、防水ニット製品と機能性アクセサリーの試作から量産・品質確認まで対応します。
2026-09-28
雨粒が手袋の上で弾かれる様子は印象的です。しかし、ニットの色が濃くなり吸水し始めたら、防水性が失われたのでしょうか。必ずしもそうではありません。表地が濡れたことだけでは、雨水が防水層を通過したとは判断できません。
防水ニット手袋を開発するブランドは、表面の濡れ、素材の耐水性、想定用途における完成品の性能を分けて評価する必要があります。
撥水性と防水性の役割
撥水加工は、水が表地に広がって濡れやすくなるのを抑えます。一方、構造内部の防水膜は液体の水を遮る役割を担います。表面の撥水性が低下して表地が吸水しても、膜が健全であれば水の浸透を防いでいる場合があります。
GORE-TEXのDWR解説でも、膜が防水性を保っていても、表地が水を含むと冷たく湿った感覚が生じることを説明しています。この資料は機能の違いを示す参考であり、Evarwin製品へのGORE-TEX素材の採用を示すものではありません。
図の見方
左側は表地が濡れていても、連続した健全な膜が雨水を遮っている状態です。右側は膜の損傷部分から水が通過し得る状態です。概念図であり、実測結果や縮尺図ではありません。
この図は膜を通過する雨水だけを比較しています。膜が健全でも、袖口からの浸水や手の汗によって内部が湿る場合があります。素材、構造、着用方法のどこを見直すか判断する前に、水分の由来を確認します。
水滴の実演だけでは防水試験になりません
ISO 4920は生地表面の濡れにくさを評価するスプレー試験です。水の貫通を測定せず、雨水の浸透抵抗の予測を目的としないことが適用範囲に明記されています。ISO 811は静水圧によって生地の耐水性を評価します。両者は異なる問いに答える方法で、互いに代用できません。
完成した手袋は、用途に応じて水への接触範囲、時間、動作、合格基準を別途定めます。生地の試験報告だけで、あらゆる使用場面の完成品性能を証明することはできません。
開発で確認したい3つの段階
1. 素材:試験片は膜単体、積層材、それとも量産と同じ構造でしょうか。表地、膜、裏地を、風合い、伸縮、フィットとともに検討します。比較には試験した構造の特定が欠かせません。
2. 完成品:水に触れる範囲、接触時間、動作、判定方法を合意します。袖口からの浸水と防水構造を通る漏れは分けて記録します。着用者の感じる湿りが似ていても、改善策は異なります。
3. 使用後:新品評価に加え、用途に応じて洗濯、繰り返しの屈曲、摩耗後の確認を取り決めます。通勤、雨天サイクリング、長時間のアウトドア活動では、必要な条件が異なる場合があります。
調達時に確認したい4つの質問
何を試験したのか。どの方法、条件、合格基準を使ったのか。新品か、洗濯や使用模擬後か。量産品を承認サンプルと照合する方法は何か。
これらを仕様書に記録すると、試作、試験、製造で共通の判断基準を持ち、製品の説明と根拠を一致させやすくなります。
使用場面から開発を始める
Evarwinは防水ニット手袋の開発・製造に対応しています。対象市場、活動、グリップ、風合い、防水性能の要件を共有し、素材、構造、検収条件を具体化しましょう。防水手袋シリーズをご検討の際は、仕様や構想を添えて試作・開発についてご相談ください。
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